くみこにゃんの備忘録

推しメンすきすき激重ブログ

2回死んだオタク

ある特定のオタクをやめてしまう事をしばしば、「他界」と表現します。

めちゃくちゃ不謹慎な表現ですよね。調べたところによると、「二度とその界隈には戻らない」という意味がこもっているそうです。

現場に行くほど推した物のオタクをやめる事を他界と定義すると、僕は4つの現場を他界していることになります。

水樹奈々でんぱ組.inc、バンドじゃないもん!、乃木坂46の4現場です。

水樹奈々さんの現場については先日二度目の他界をしました。

その二度目の他界について記しておきます。

 

水樹奈々現場一度目の他界

僕が水樹奈々さんの現場に行くようになったのは2013年のLIVE CIRCUS大阪公演から。

その時の衝撃は今でも覚えていて、ギミゲのイントロで、テレビを見て憧れていた水樹奈々さんが目の前にいることを確認した感動は本当に人生最大の衝撃でした。

それから当時高校生だった僕は、限られたお金の中で、行ける公演は全て参加していました。この頃は人に恵まれていたと言うこともあり、水樹奈々さんも水樹奈々オタクの皆さんも大好きでした。

しかしいつからか、いわゆる水樹奈々警察と呼ばれる正義感を振りかざすオタクが増え、「水樹奈々は好きだけどオタクは嫌い」という風な気持ちになっていきます。

そして2016年LIVE PARK、雨の甲子園。ライブはかなり楽しんだのですが、公演の少し前に関東でライブで使う映像の撮影があったことに僕は疑問を抱きました。「関東での単発ライブの時は地方では何もしないのに関西で単発の時は関東でもイベント的なのするのね…」と少しモヤモヤしていました。この頃からでんぱ組.incを推しだした事もあり、僕の中で水樹奈々さんが全てではなくなってきていました。

そして翌年、LIVE ZIPANGU大阪公演で僕は水樹奈々さんの現場を他界しました。理由はその直前に出たアルバム「NEOGENE CREATION」が全く刺さらなかった事、Twitter上でもリアルでも水樹奈々オタクの中に嫌いな人が増えた事、そしてなによりもかなりいい席だったのにあまり楽しくなかった事が主な理由です。直前にでんぱ組の武道館公演に参加してたのもあるかも。そんな理由で僕はファンクラブも退会し、毎週聞いていたラジオも聴かなくなり、だんだん水樹奈々さんの曲も聞かなくなりました。

 

他界した後

他界した後は水樹奈々さんの事も良く思わなくなり、「水樹奈々さん、ありがとうございました(笑)」とあまり良くない意味でよく言うようになりました。

いくつかのアイドル現場を転々としている間に、水樹奈々オタク時代の友人とは疎遠になり、2年ほどで現場を変えていたので各現場で友人を作る事もなく大学の友人と現場に行っていました。

 

現場に戻るきっかけ

2018年に遊んでから疎遠になっていた水樹奈々オタク時代の友人と2021年になって遊びに行くことになり、それがきっかけで月一くらいのペースで遊ぶようになりました。(そこになぜか僕の大学の友達も巻き込まれている)

その話の中で、前年に中止になったLIVE RUNNERがさいたまスーパーアリーナで単発公演としてあることを知り、オタクと再会した年という事もあり、ほぼその場のノリと勢いでファンクラブに入会し、ライブのチケットを取りました。

 

公演が始まるまで

自分からチケットを取ったとはいえ、自分の中ではかなりイメージの悪い現場。日に日にチケットを取ったことを後悔し、チケットを転売する事も真剣に考えました。でもそんな勇気もなくズルズルと当日を迎えました。f:id:kurokoro2:20220118163809j:image

当日会場に入ってからもTwitterを見たり、あっとで撮ったチェキを眺めたり…と何も期待せずに過ごしていました。

 

公演中

公演が始まればこれまでの嫌な思い出を忘れさせてくれるような、2013年の大好きだった頃を思い出させてくれるような、最高のライブでした。SynchrogazerSCARLET KNIGHT、ミュステリオン…僕が大好きだった頃の水樹奈々さん、それに僕が知らない水樹奈々さん、両方を見せてくれるライブ、周りのオタクなんて気にせず、好きな曲が来れば周りの目も気にせず高まる、そんな素敵なライブでした。

2日目にはツアーも発表されて、コロナ禍で苦しんだ分、暴れてやるぞ、というような意気込みを水樹奈々さんからもオタクからも感じながら2日間のライブが終わりました。

 

二度目の他界

ライブ終演後、一緒に行動していたオタクは関西に向けて帰っていたので一人で大宮の安ホテルに向かいました。

その道中は水樹奈々さんの思い出に浸っていました。楽しかった事、仲良くしてくれていたオタク達、いろいろなことに文句を言い始めて水樹奈々さん本人の事も嫌になりそうになった事、、、それと同時にこの夏のツアーや今後の現場についても考えました。

そこで出した結論が、「もう水樹奈々さんの現場には行かない。」ということです。

「楽しかったならまたオタクすればいいのに」と思う方も多いと思います。

しかし、ブログ冒頭でも言った通り、これまで僕の中での水樹奈々さんや水樹奈々さんの現場のイメージは最悪で、皮肉をこめて、「水樹奈々さん、ありがとうございました」と言っていました。

今回のライブを通して、純粋にライブを楽しむことができて、またツアーも行きたいなって思う程度には楽しくて、いい思い出を残すことができました。

その気持ちのまままた現場に戻る事も考えたのですが、きっと何度か行くうちに、嫌だった部分が見えてきて「嫌な思い出のある現場」としての水樹奈々現場に戻ってしまう気がします。

せっかく、純粋に楽しかった思い出があるのに、また嫌な現場として他界するのはどうしても嫌で、心の底からいい意味で感謝した状態で思い出に残して、他界したいと思うので、少なくとも現場に行くオタクはやめることにしました。

 

おわりに

今回の二回目の他界は自分の中だと理想的な他界の仕方だなと思っています、もちろん生涯単推しが理想ですが。

どうしてもスキャンダルや、解釈違い、卒業、その他諸々の理由で他界することが多い中、ポジティブな気持ちで他界できたのは良かったなと思っています。

読んでくださってる方にもきっと推しがいると思います。今はその推しのことが大好きだと思います。ただ、いつかその推しに「あれ?」となる日が来るかもしれません。その時、嫌いになるまで推し続けるのもいいと思います。ただ、こう言う選択を取ったオタクもいると言う事も知っておいていただけると、選択肢の一つになれるのではないかな、と思います。

 

まとまりのない文でしたがここまで読んでいただきありがとうございました。

また書きます。